姫路城、しばしの別れ（瀬戸内散歩道2日目）：つれづれ子：SSブログ

姫路城、しばしの別れ（瀬戸内散歩道2日目）　[国内旅行] [編集]

広島のシティーホテルでの目覚め。
早朝、7時半出発というハードスケジュールのため、
上下のまぶたがくっついている状態で朝食会場へ向かいます。
朝食は6時スタート、現在の時刻は6時5分。
・・・なのですが、既に朝食会場は9割くらい埋まっています。
皆、早起きすぎてビックリです！

無事に席に案内され、想像以上に豪華な朝食バイキングを大堪能。
数十種類あるメニューは、目を覚ましてくれるのに十分で、
朝日を感じながらの素敵なモーニングとなりました！

ー和食のメニューもかなり豊富でしたが、つるこは洋食系をチョイスですー

そしてあれよあれよという間に出発時間。
瀬戸内散歩道2日目のスタートです。

ー豪華なホテルのロビーにもお別れです！ー

バスが出発して早速、見応えのある建築物が目の前に飛び込んできました。
ホテルのすぐ北に位置する「広島城」です。
部屋の窓から見る事は出来なかったので諦めていたのですが、
しっかりと見る事が出来ました。（横切っただけですが・・・）
そしてそのままバスに揺られバスはどんどんと東へ移動します。
途中、山の上にある天文台などを遠目に見ながら、
まずは最初の目的地、岡山県の「倉敷美観地区」に到着！

ー広島城の凛々しい姿を見ながら、バスは岡山県へ！ー

ー大学が使用している天文台が遠く彼方に見えましたー

江戸時代、天領として栄えた倉敷。
倉敷川周辺には船の貿易で財を築いた商人達が建てた蔵や商家などが残り、
現在もそれらの古い建物は様々な施設として活用されているそうです。
そんな倉敷川一帯に広がる白壁の美しい街並は「倉敷美観地区」と呼ばれ、
重要伝統的建造物保存地区に選ばれています。

自由時間がわずかしか無かった為、
メインの「大原美術館」を始め、街の散策は駆け足になってしまいましたが、
その小京都ともいえる美しい景観と雰囲気に一瞬で心を奪われましたよ。

という訳で、まずは「大原美術館」で芸術鑑賞。
1930年に開館した私設としては日本初となる西洋近代美術館で、
創設者の大原孫三郎が友人で画家でもある鹿島虎次郎に依頼して収集した
ヨーロッパなどの美術品が数多く展示されています。
モネの「睡蓮」、エル・グレコ「受胎告知」など、注目作品も数多くありますが、
フレデリックの7枚から構成される大作、
「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」は特に印象に残りました。

ー絵画を散りばめたポスターが展示されている入り口の門を抜けると・・・ー

ーパルテノン神殿を彷彿させる「本館」が出迎えてくれましたー

ー今回は入場しませんでしたが、米蔵を改装した「東洋館」などもありますー

あっという間の大原美術館鑑賞の後は、こちらも一瞬で終了した倉敷川周辺の散策。
街の景観は時代劇から抜け出したような雰囲気で、
とっても落ち着く居心地の良い場所でした。
柔らかな春の日差しを浴びて、春の散歩気分も味わえましたよ。

ー川のほとりに残った雁木や石灯籠が印象的な雰囲気を作り出していますー

ー船頭さんの案内を聞きながらの船遊びも出来るようですー

ー白鳥が優雅に泳いでいました。倉敷の雰囲気にピッタリですー

ー白壁の街並、人力車、どちらもとっても絵になりますー

ー大原孫三郎が夫人の為に建てた別邸「有隣荘」。瓦の色などから「緑御殿」と呼ばれていますー

ー倉敷窓、倉敷格子などが見られる典型的な倉敷の町家である大原家住宅ー

ー路地などにも当時の雰囲気がたっぷりと残っていますねー

倉敷を一通り散策した後は最後の目的地、三つ目の世界遺産「姫路城」に向かいます。
「姫路城」は南北朝時代に赤松貞範が砦を築いたのが始まりとされ（諸説あります）、
安土桃山時代に後の豊臣秀吉が城郭や天守閣を完成させ、現在に近い姿になりました。
その後、様々な城主が増改築を繰り返して現在に至る訳ですが、
その独特の建築美（白鷺城とも呼ばれている）や要塞としての機能、
太平洋戦争等で大きく傷つく事無く奇跡的に生き残った歴史的価値などから、
1993年に日本で最初の世界遺産に指定されました。

そんな「姫路城」ですが、来月4月より本格的な改修作業に入るらしく、
城全体が作業用の素屋根ですっぽりと覆わる予定で、
その姿を数年間は見る事が出来なくなってしまうそうです。

ー春の柔らかな日差しの下に姫路城が優美な姿を現しましたー

ーお堀や城の周囲は桜並木となっており、シーズン中は多くの人で賑わうそうですー

ー三の丸広場から見る姫路城。左側に見える行列が気になる・・・ー

昼食時間を含めて、与えられた自由時間は約2時間。
まずは腹ごしらえ・・・といきたい所でしたが、
最初の集合写真撮影時に見えた怪しい行列が気になって仕方ありません。
そして、耳を澄ますと聞こえて来る案内放送。
『場内混雑のため、列にお並びになられてから天守閣の見学終了まで、
　約2時半かかります・・・約2時半かかります・・・』

慌てて3度聞きくらいしましたが、行列に並んでも見学出来ない事が判明したため、
（半信半疑で少しは並んだものの）結局場内見学は諦めて、周囲の散策をする事にしました。
場内に入れないのは残念ですが、今の勇姿を写真に収める事に専念します！

ー安土桃山様式の葵門をくぐって行列に並びましたが、結局入場は断念。。。ー

ーお殿様のコスプレをしたおじ様が登場！場内を案内されているそうですー

ー三国堀のあたりから撮影。角度によって様々な見え方をするので楽しいですー

ー美しい曲線美を描く城壁。ここより内側は見学出来ませんでした（涙）ー

ーここから鉄砲などを出して戦うのでしょうか。実用的で美しくもありますー

ーこんな感じで長蛇の列が出来ていました！改修前ということで、考える事は同じですー

少し時間があったので、西の丸（百間廊下）を見学しました。
こちらもかなりの人で賑わっていましたが、
ほんの少しだけ場内の見学をした気分になれました。
300mほどの廊下が続くのですが、ここに千姫に仕えた侍女達が住んでいたそうです。

ー徳川秀忠の長女千姫が大阪城陥落のあと過ごした西の丸ー

ー300mの廊下に並ぶ部屋に千姫の侍女達の部屋があります。今日は観光客で溢れていますー

ー千姫が次女と遊ぶ姿が再現されていましたー

場内見学は出来ませんでしたが、その分たっぷり撮影出来て大満足の姫路城観光となりました。
内部見学は改修後にリベンジですね。

ー西の丸から臨む姫路城。TVなどでは江戸城として使われる事もあるようですー

少しだけ時間が残ったので大急ぎで腹ごしらえ。
姫路城前の喫茶店「ミラノ」で名物？にゅうめんを頂きました。
想像以上に素麺の量が多くでビックリ！
天ぷらの油と素麺の相性が不思議な感じでしたが、美味しゅうございました。

ー奮発して天ぷらにゅうめんを注文。アツアツ＆ツルツルでしたよー

最後の観光が終了し、あとは帰るのみ。
渋滞には巻き込まれましたが、なんとかギリギリ伊丹空港に辿り着き、
慣れない添乗員から航空券をもらって瀬戸内、そして関西に別れを告げます。

1泊2日の強行軍、かつ低料金のツアーということで最初はちょっと心配していましたが、
天気にも恵まれ、大満足の旅となりました！！